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現在、横浜市南部病院緩和医療科で緩和ケアに従事する木村尚子先生(同科副部長)。そのルーツは、高校時代に出会った1冊の本にありました。以来、初志貫徹のごとく緩和医療の道を選択した木村先生ですが、その過程には様々な葛藤や曲折があったそうです。各医学部卒業生をインタビューでつなぐ企画、浜松医科大学リレーの9人目としてお話をうかがっていきます。まずは第1回、大学卒業までのお話です。
「もっと広く、そして深く救急医療を学びたい」――。そんな思いから私は、2025年初頭よりニュージーランド北部のWhangarei HospitalにてClinical Fellow(Postgraduate Trainee)として勤務する機会を得た。私は2019年卒、初期研修を経て、日本で救急医として働いてきた中で、診療の幅を広げたいという思いと、英語圏での実践的な臨床経験を積みたいという願いが重 ...
皆さんは、職場においてあだ名で呼ばれることがありますか?或いは、あだ名で呼ばれている医師を見かけますか?本記事では、医師のあだ名について調査した結果を、脳神経内科医で医療系記事の作成にも携わっている、ばりすた(ペンネーム)がご紹介します。※本調査はDocpediaLIFESTYLEに寄せられた質問をもとに作成しています。
物価や人件費の高騰が続き、多くの医療機関の経営が危機に陥っている。医療費削減や社会保険料の負担軽減も求められる中、診療報酬はどうあるべきか。勤務医からは「軽症者らが夜間に受診した時には割り増し料金」「低価値医療は保険給付制限を」といった患者負担を求める声が寄せられた。一方、開業医では「地域から開業医がいなくなる」など、診療報酬の引き上げを訴える声が目立った。
先生方は、夏休みにサマースクールやインターンを経験されましたか?今回は、4年生でサマースクールに参加した医学生の体験談をご紹介します。本連載では、現役医学生や医師の皆様からお寄せいただいた医学生時代の思い出のエピソードをKADOKAWAとのタイアップでお届けします。
皆さま、お久しぶりです。中村龍太郎です。前回の記事から約3カ月が経ってしまいました。暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。私はと申しますと、この3カ月は新たな仕事が増えたため非常に忙しい日々を送っていました。その仕事とは、医師国家試験予備校の講師としての仕事です。これまでの救急医・在宅医としてのキャリアに加えて、思いもよらない新しい分野への挑戦が始まりました。
もしも、飛行機や新幹線で「お医者様はいらっしゃいませんか?」と聞かれたら。道端で倒れている人に遭遇したら。法的なリスクを考えて、どのように対応すべきなのか――医師兼弁護士として活躍する浅川敬太先生に、日常診療で不安な法の解釈について伺う本シリーズ。第4弾は「非常時の医療対応と法的リスク」がテーマです。聞き手は医師6年目の清川裕介先生、今回も気になるけれど聞きにくい疑問をトコトンぶつけます!
かつて「愛されるよりも愛したい」というヒット曲がありましたが、恋愛において語られるテーマのひとつとして「自分が好きになることと、相手からより好きになられること、どちらが幸せか」というものがあります。過去の経験などを踏まえたうえで、医師のみなさまはいかがお考えか、調査した結果をご紹介します。
人口減少や医療費抑制、物価・人件費高騰、人手不足など、日本の医療が大きな危機に直面している。5000人あまりの医師から回答を得た今回の調査で、医師の50.9%が「医療崩壊の危機を感じる」と答えた。コロナ禍の第7波が直撃した2022年8月調査では51.4%が「医療崩壊の危機を感じた」と答えており、現在の医師の危機感がコロナ禍並みに強いことがうかがえる。
医師の働き方改革については、そもそも医師の勤務実態が理解されていない、一部に負担が偏っている、働き方改革がマイナスに作用している――など、改善に繋がらないことへの不満が目立つ。一方で、「少しずつ改善」「見直す機会が」などの肯定的な見解も、わずかながら寄せられた。最後に、勤務医の声を紹介する。
Doctors LIFESTYLEでは、医師の先生方を対象に、AI活用にまつわるお考えについてアンケート調査を実施。過去回では「臨床診断の場において」「病院の事務作業において」等、各場面におけるAI導入への賛否の声をご紹介いたしました。続く今回は、「AI導入で医師の負担は減るか」をテーマに、先生方のご意見をご紹介します。
1990年中頃から、僕の在籍していた京都大学医学部附属病院では、生体肝移植を勉強したい世界各国からの留学生を積極的に迎えていた。エジプトからも留学生を受け入れており、その中に他の留学生よりも明らかに年配の、イブラヒム・マラワン先生がいらっしゃった。背が高く彫りが深い白髪の紳士で、聞けばエジプトの大学教授だという。マラワン教授は何かと僕をかわいがってくれ、日本滞在中も良く食事に連れて行ってもらった。