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戦争が終わって八十年が経った。僕たちはその硝煙を知らない
けれど、今も世界のあちこちに火の手が上がっている。そして犠牲になるのは、決まって何の罪もない人たちだ。世の中は細いロープの上を、どこからか吹く風に煽られながら歩いている。ただ眺めているだけでいいのか
遠くの出来事としてやり過ごすのか。争いの火は、やがてこの空にも赤を差すかもしれない。その色に染まってしまう前に、僕たちは、我々の未来を静かに深 ...