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厳格な移民政策を訴える右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は2月の総選挙後の世論調査で支持率が第1位となった。だが、ドイツの連邦憲法擁護庁(公安組織)は5月2日、AfDを「右翼過激派組織」と認定した。現在はAfDの仮差し止め申し立てを受けて保留 ...
【ベルリン時事】ドイツの裁判所は2日、国境で難民申請者の入国を拒んだ政府の措置を「違法」と判断した。難民受け入れの制限を目玉施策に据えていたメルツ新政権にとって逆風となる。ドブリント内相は反発し、厳格な国境管理を継続する考えを表明した。
今年2月の総選挙で勝利した中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が推したメルツ首相候補は5月6日の連邦議会での投票で一度落選し、2回目の投票で首相に選ばれた。同党への支持率は極右政党に抜かれ、メルツ氏の指導力が危ぶまれている。
AP通信が伝えた。国際的な反発が強まる公算が大きく、トランプ米政権がイランの核開発を制限するために同国と進めてきた直接協議にも影響しそうだ。また、欧州諸国が国連制裁の全面復活を目指す可能性も指摘される。
ポイント○新政権の内政で最大の課題はAfD対策○国境での不法移民の受け入れ拒否を表明○連立相手SPDは移民の社会統合を重視5月6日、ドイツで新政権が誕生した。2月の連邦議会選挙後、約2カ月半の交渉を経て第1党の中道右派キリスト教民主・社会同盟(CDU ...
ドイツは「ない袖は振れぬ」状況であるにもかかわらず、新政権は現時点で時給12.82ユーロの最低賃金を、2026年までに同15ユーロに引き上げることを目指している。本来なら賃下げが視野に入る状況にもかかわらず、UnionがSPDに配慮したため、こうした ...
ドイツのメルツ氏は首相就任直前に、思わぬ挫折を経験した。連邦議会での投票で一度落選したのだ。ドイツで初めての椿事は、政権基盤の不安定さを露呈。連立相手・社会民主党との関係がきしみを見せており、今後も内政問題で紆余曲折が予想される。
ピストリウス氏は社会民主党(SPD)に所属するが、連立内閣のメルツ首相が率いる保守連合のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は既に国防費を増額しており、徴兵制復活に前向きな姿勢を表明している。
環境保護団体が唯一高く評価しているのは、メルツ政権が2023年に廃止された3基の原子炉の再稼働を断念したことだ。連立協定書の草案の中では、CDU・CSUは原子力に1章を割き、「3基の原子炉の解体作業を中止し、これらの原子炉の再稼働が経済的・技術的に意 ...